2024.09.05更新日

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医学部模試の活用方法などのポイントを解説!

医学部受験の成功の鍵を握るのが模試です。医学部に合格した受験生のほぼ全員がなんらかの模試を受けていると言ってよいでしょう。しかし、模試を受けさえすれば医学部に合格できると考えるのは間違いです。

実際、現役生でも浪人生でも学校や予備校に通っている限り、なかば強制的にでも模試を受験する機会は少なくないでしょう。しかし、そのなかで何人の受験生が正しく模試を活用できているでしょうか。模試を受けることで医学部合格を勝ち取るには、模試というものの性質をよく理解したうえで、受験後にしっかり復習することが必須です。今回は模試を100パーセント活用する方法を紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

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1.医学部模試を受験するメリット

1-1.本番の緊張感を味わえる

医学部模試を受験することにはさまざまなメリットがあります。ひとつは、本番の試験と同じような緊張感で問題に臨めることです。

試験会場では、受験者は全員着席し、張り詰める緊張感のなか限られた時間で可能な限り正解を導き出そうと奮闘します。初めてだとそのピリピリする雰囲気に飲まれそうになりますが、模試でさえもパフォーマンスを十分に発揮できなければ、本番の試験で合格得点を獲得することはできません。

また時間配分に関しても、本番の緊張感で受験することに意味があります。一人だけで学習をしていると、試験時間の管理がルーズになってしまうことがあります。そして何よりも、本番の緊張する場の時間の早さを経験することができません。本番同様の緊張感のなか、問題に取り組むことのできる模試を一度は体験しておきましょう。

1-2.苦手が明確になる

次に、受験することで現時点の実力がわかるのも模試のメリットです。

得意な科目や苦手な科目がわかるだけでなく、基礎がどれだけ身についているのか、苦手な科目のなかでも具体的にどの分野を特に苦手としているのかといったことが把握できます。

そして模試は学校の定期テストでは見ることのないタイプの問題が出題されます。自分では得意科目のつもりでも、ふだん触れている問題とタイプが違うために、戸惑って正解できないということもあるでしょう。それでは真にその科目が得意だとは言えません。模試とは、そんな自分では気づいていない弱点を気づかせてくれる貴重な経験の場です。

他にも、自分のレベルを相対評価できることや、医学部の情報戦を早めに征することができるのも模試の利点です。

1-3.全受験生と比較して現状を把握できる

模試の最大のメリットは、全国の受験生と自分の現在の学習レベルを比較できることにあります。自分で自分を評価する勉強方法だけではなく、全国と比べて自分を評価することで医学部合格までの距離を数字で把握することにより合格への道筋が見えるようになります。

また医学部を目指すのであれば、医学部専門の模試を受験するのもいいでしょう。医学部専門予備校が主催している医学部模試は、医学部入試を熟知した講師が問題を監修しているので大学の二次試験と問題が似ています。そのため、模試の順位が志望校選びにも使うことができます。そして医学部模試を受けることで、本番に出る可能性の高い問題や最新の出題傾向を把握できます。医学部受験は一種の情報戦とも言えます。貴重な情報を入手できる模試を受けることは合格のために大きなメリットになるでしょう。

2.医学部模試の適切な受験頻度は?

模試は各予備校で一年間に数多く実施されています。医学部模試に限っても決して少なくありません。メリットを存分に得るためにも、できるだけ多くの模試を受験しておくべきと言いたいところですが、受験頻度には注意してください。
たくさん受けた方がいいといっても、自分のキャパシティーを超えるほど多く受けても模試のメリットは得られません。むしろふだんの勉強時間が削られる分、デメリットにすらなりえます。
ですから模試で苦手分野を克服するには、模試を受けた後にしっかり復習する必要があります。「模試を受ける→教科書と見比べて復習する」この一連の流れを終えてやっと演習完了と言えます。演習の機会は多い方が良いですが、模試を受けただけで自動的に学力が向上するわけではありません。そのため模試の受験頻度は、普段の学習と模試の復習、この両方の時間を確保できるかを中心に判断することが大切といえます。

次に受験する模試を絞ることも受験頻度を決めるうえで重要になります。
闇雲に模試の受験回数を増やしていると、なかには自分の学力にはそぐわない模試を受験することにもなるでしょう。易しすぎては意味がないですし、難しすぎる模試では復習に時間がかかるばかりで学習効率が悪くなってしまいます。医学部模試を演習として有効活用するには、ベースとしてある程度の学力が身についている必要があります。ですから、自分のレベルに合わない模試の受験回数はなるべく減らし、自分の基礎レベルを上げる時間に利用しましょう。
最後に、学力の判定という面で考えると短期間に多くの模試を受験しても、結果はあまり変わらないので3か月に1回が丁度いいペースでしょう。
これら3点を踏まえると、模試の受験頻度は2~4か月に1回程度が目安になるでしょう。学校によっては複数社の模試を採用しているために、月に何度も模試を受けさせられるということもあるかもしれません。しかし、スケジュールがさらにタイトになる秋以降は、模試をたくさん受けることよりも、自分の学習計画をしっかり遂行することに意識を向けた方がよいでしょう。模試の回数にこだわるのではなく、自分の学習効果を優先することを意識しましょう。

3.医学部模試の活用方法

3-1.自己採点

まずは自己採点についてです。大学入学共通テスト本番では、受験後に自己採点し、採点結果に合わせて出願する大学を決めます。そのため、マーク模試も受験後は自己採点をする癖を付けましょう。

「自己採点ぐらい簡単」と思うかもしれませんが、意外と正確に採点できる人は少ないです。自己採点の結果が実際の点数とずれてしまうと、足切りのある大学なら出願時点で不合格になってしまう可能性もあります。本番の大学入学共通テストで正確に自己採点するためにも、マーク模試でも毎回正確に採点することを意識してください。

記述式模試の場合も同じく、自己採点は大切です。マークと違ってすべての解答を正確に覚えていることは難しいですが、自分がどんな解答をしたのか思い出せるようにしましょう。自分の解答を薄っすらと覚えておくだけでも、自己採点のときに問題の成否を把握しやすくなります。

また、記述問題も自分で採点できるようにしましょう。入試時に緊張していると一問に使う時間が多くなります。しかし合格者は、難しい問題は及第点を取って飛ばし、満点を取れる問題を丁寧に回答する方法を取っています。大学ごとの及第点を感覚で分かるように訓練をすれば受験本番でも困ることが無く、合格にぐっと近づくでしょう。

3-2.振り返りの方法

次に、振り返りの方法についてです。

実際に模試の結果が返ってきた時は、どんなポイントに注目するでしょうか。多くの人は、点数と偏差値、全国順位や志望校の合否判定などを見て一喜一憂しますが、それだけでは不十分です。

模試は受けっぱなしではなく、いかに復習するかが大切です。復習をしないのであれば模試を受ける効果は半減します。特に模試受験直後には、まず全体を振り返ることからおすすめします。

全体の振り返りとは、実際に問題を解き始める以前のことも含みます。なぜなら、問題以外にも失点に結びつく要素が考えられるからです。

たとえば、試験会場に到着した時間から振り返ってみましょう。到着したのが試験開始ギリギリなら、心を落ち着かせる前に模試が始まってしまい、十分にパフォーマンスを発揮できなかったかもしれません。逆に到着が早すぎても、本番までにダレてしまって集中力を欠いた可能性も考えられます。振り返りによって、「では、本番でベストパフォーマンスを発揮しようと思ったら、開始何分前に到着すればよいだろうか?」ということがわかってくるのです。

試験自体の振り返りについても、個々の問題について詳しく見ていく前に、まず全体を見渡しましょう。全体の時間配分は適切だったでしょうか。模試に限らず試験では、開始直後に全体をざっと見て、だいたいの時間配分を決めるのが受験のセオリーです。その時にもし配分を間違ってしまうと、解けるはずの問題さえ解けなくなることがあります。ですので、個々の問題の復習を始める前に、科目ごとに時間配分はベストにできていたかを確認しましょう。

そして、全体の振り返りが終わったら、問題ごとに復習を開始します。間違った問題については、どうして間違ったのか、単純に知識がなかったからなのか、考え方が間違っていたのか、ケアレスミスがあったのかなど、原因を分析し、原因がわかったら二度と間違うことのないよう対策を行います。

3-3.解きなおし

最後に解きなおしについてです。

復習は模試を受けた直後に行いましょう。時間が経つと記憶が薄れていくため、自分でもなぜ間違ったのかわからなくなってしまうことがあります。できるだけ記憶が鮮明な当日のうちに間違えた理由と、解答の確認をしましょう。

一度目の復習が終わったら翌日もう一度、間違った問題を見直しましょう。最初から解きなおす必要はありませんから、前日に確認した解法が思い出せるのかを頭の中で試してみましょう。頭の中で解法が思い浮かばなかった場合は実際に手を動かして再度解き直しをして確認しましょう。

翌日の復習の後は、1週間後にもう一度解き直してみます。模試で間違えた問題が正解できれば、頭に定着してきた証拠になります。ミスがある場合はまだ不十分ということですので、定着するまでその問題を繰り返し解きなおしましょう。

なお、間違った問題や覚えておきたいことなどをノートにまとめるのは良いことですが、ノートを作ることに満足しないように注意してください。模試を復習する目的は、次回似たような問題が出た時に確実に正解できるようになることです。目的を見失わないように気を付けて復習しましょう。

4.野田クルゼの医学部模試

医学部を目指す受験生には、医学部受験に特化した野田クルゼの模試をおすすめします。

医学部志望者のための予備校が、徹底した過去問分析によって出題傾向に沿った問題を作成した模試ですので、早期の医学部受験対策をしたい受験生にとっておすすめです。また、模試の帳票をもとに学習カウンセリングも更におすすめです。自分の弱点や今後の対策が明確になります。

オープン模試なので、野田クルゼの受講生以外でも自由に受験可能です。医学部模試と聞くと緊張するかもしれませんが、受験してみてはいかがでしょうか。

5.まとめ

模試は、本番の入試でベストパフォーマンスを発揮するための貴重な機会です。そのためには受験後の復習が不可欠なので、受けっぱなしにせずに毎回しっかり見直してください。模試を十分に活用するには受験頻度も大切です。適度な頻度で受験し、しっかり復習して学習効果を最大限に高めましょう。

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