2024.09.07更新日

全学年

偏差値50から医学部に合格するポイントなどを解説

医学部は他の学部と比べて偏差値が高く、かなり受験対策に集中しないと合格は厳しいのが現実です。一般的に医学部の場合、どの大学でも偏差値60以上が最低ラインとされています。ですから受験直前の模試では、少なくとも偏差値60から65は取っておく必要があります。しかし、全ての合格者が目標の偏差値まで順調に到達できたわけではありません。中には偏差値50程度、いわゆる普通の学力から医学部合格した人もいます。普通の学力からどうしたら医学部に合格できるのかを真剣に考える必要があります。

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1. 偏差値50でも医学部に合格できるのか?

合格者の平均偏差値が65以上となる現在、偏差値50が受験直前であればそれなりの覚悟が必要です。まだ高1であれば望みはかなりあります。合格の可能性はやはりどの時点で偏差値が50なのかということによって大きく変わってきますので、それぞれの学年における可能性を探ってみましょう。

1-1.高1生

高1生であれば受験までの期間は2年以上あります。そのため、たとえ偏差値が50でも諦める必要は全くありません。すぐに、受験対策をするための具体的な計画を立てるようにしましょう。

始めに重要なことは、英語と数学の基礎レベル学習を中心に取り組むことです。

英語の基礎学習は、単語帳の完璧な暗記、文法事項の暗記、平易な英文の速読です。英語についてはこの3点を中心に学習するだけでも偏差値55以上を狙うことができます。模試の結果に一喜一憂することなく、この3つを高1の時点で完璧にしましょう。

数学の基礎学習は、数Ⅰ、数Aの基礎的な問題集を完璧に回答できるようにしましょう。授業を受けて一度テストを受けただけでは知識は定着しません。ですので、基礎レベルの問題集を自分で何度も解くことが大切になります。公式の暗記や、公式を使う具体的な思考理由の2点を意識しながら学習しましょう。また進学校や予備校の授業で高1から数Ⅱ、数Bの学習が始まってしまう場合は特に、授業進度とは別に数Ⅰ、数Aの復習する必要があります。知識の抜けがないか、常にメンテナンスをするとことが偏差値65への近道になります。

もう一つ重要なことは、高1生の段階で医学部受験に向けた勉強時間に慣れておくことです。高3ともなると毎日5時間、休日や夏休みには10時間以上は勉強することになります。いきなり勉強時間を増やすのはかなり大変ですので、高1の時からある程度長い勉強時間を取るようにしましょう。毎日2時間くらいは平日でも勉強し、休日には6時間くらいは机に向かうようにします。もちろん、高1生だと学校行事や部活などで忙しいという事情もあるでしょう。それでも、偏差値50という現実を踏まえると、できるだけ早い時期から勉強時間を増やすることを推奨します。

1-2.高2生

高2生になると、現役合格までに残された時間はだんだんと短くなっています。入試まで1年から1年半くらいの期間しか残っていないことになります。そんな高2の時点で偏差値50の場合、現役合格するためには勉強そのものの見直しをする必要があります。しかし、大きく勉強スタイルを変えて真剣に努力すれば合格するチャンスは十分にあります。高2で大事なことは、今までの自分から脱却して勉強に打ち込むことです。

まずは勉強時間について考えましょう。高2まで勉強をほとんどせずに偏差値50の場合、英語と数学の学習に集中すると現役合格の確率が跳ね上がります。まずは現役で私立医学部の合格を目標に据え、成績の向上次第で国公立医学部も狙うようにすることで勉強の優先順位も整理されます。

また、部活や習い事など、自分が今まで使っていた時間にも明確に優先順位を付けましょう。偏差値50から現役合格するためには放課後のほとんどの時間を勉強に費やす必要があります。自分にとっての最優先は何か、部活なのか、現役合格なのか、今一度考えることが大切になります。

しかし、現実的に勉強と部活の両立がどんなに難しくても「部活を続けて現役合格したい」という学生は、医学部専門予備校に通うことをおすすめします。苦手分野をすぐに見つけてもらい、志望大学に受かるように専門的な対策をすることで医学部合格に不要な勉強を排除でき、効率良く合格ライン乗せることができます。さらに、予備校と部活以外の時間を極限まで勉強にささげることができれば合格する可能性はさらに上がるでしょう。

高2に入ったらやみくもに勉強を開始するのではなく、一度立ち止まって現在の自分レベルや勉強時間、また、優先する学習科目などを考慮に入れ受験計画を立ててから勉強に取り組みましょう。

1-3.高3生

高3生となって偏差値が50ということになると、医学部合格にはよりいっそう医学部に特化した一切の無駄を排除した勉強が必要です。がむしゃらに頑張ったところで成果を出すのは難しいでしょう。一般的な話ではありますが、医学部受験に合格するには5000時間程度の学習が必要だとされています。高3からその時間を作るのは、毎日、平日も休日も関わりなく、起きている間はひたすら勉強をし続けるくらいの気持ちが必要です。

1-4.浪人生

浪人生で偏差値が50というのも、状況としては高3生と同じです。残されている時間は1年しかありませんので、必死になって今までの勉強スタイルから脱却して猛勉強をする必要があります。とはいえ、学校に通うことはありませんので、毎日を受験対策のみに充てられるというメリットがあります。ダラダラする傾向があるなら自分を戒めて、勉強スケジュールを組み直して毎日10時間くらいは勉強する習慣をすぐに身に着けましょう。自分一人では難しいなら、医学部専門予備校に通うなどして、講師や周りの生徒からやる気をもらうのもひとつの方法です。ぜひ参考にしてください。

2.偏差値50から合格するために取り組むこと

高1生であればまだ様々な可能性がありますが、あまり時間がなくなっている状況では効果的な取り組みをする必要があります。偏差値50からどうやって医学部合格ラインまで持っていけるのか、いくつかのポイントを考えてみましょう。

2-1.適切な志望大学を選ぶ

まずは、志望大学の難易度をリサーチしましょう。努力次第とは言え、やはりむやみに理想だけで志望校を選んでしまうと医学部に入学するという目標を叶えられないでしょう。ブランドイメージや通いやすさなどのも大切な要素ですが、まずは合格に手が届きそうな大学を選ぶことが大切です。

また、受験科目についてチェックすることも大事です。偏差値を全ての教科で上げるのはとても難しいことです。しかし、受験科目が少ない大学であれば、受験対策も絞り込めますので合格の可能性が高くなります。特定の教科がかなり苦手で全体の点数を下げているのであれば、その科目が含まれていない大学を探すのも効率の良い方法です。

もし高1か高2であれば、志望大学をおおまかに決めましょう。大学によってはまれに理科の受験科目が指定されている大学もあるので注意しておきましょう。高校で科目選択が行われる前に、志望校に必要な科目や、自分の得意な科目をリサーチしておくと受験を有利に進められます。

他にも、志望校という具体的な目標設定はモチベーションに直結します。高1高2からモチベーションを高めるためにも志望校選びを頑張ってくださいね。

2-2.勉強に取り組める環境づくり

勉強に集中できない、腰が重いなど学力が上がらない原因はさまざまです。その対策として、身の回りの環境作りはとても大事です。自分だけのスペースを持ち、そこには気を散らすものは置かないようにします。テレビや漫画、スマホなどついつい時間を浪費してしまうものは遠ざけましょう。特にスマホとの関わり方は勉強時間やその成果、大学の合否に直結する重要な要素です。

こうした環境の改善には家族の協力が欠かせないものです。親に相談して自宅でも勉強に集中できるスペースを作りたいと説明してみるのもいいでしょう。自分の部屋を静かな場所に変えてくれるかもしれませんし、勉強に集中できるようにリビングや他の部屋の音を抑えてくれるはずです。

また、予備校などの自習室を活用するのも一つの手です。勉強するしかない場所に身を置くと簡単に集中することができます。自宅にいると気が散ってしまうのであれば、自習室にこもって勉強をするスタイルに切り替えることもできます。

2-3.勉強時間の確保

偏差値50から脱却には、何よりも勉強時間を増やすことが不可欠です。どのくらいの時間が残されているかにもよりますが、高3であれば最低でも平日は5時間、休日は10時間以上の勉強時間を確保しましょう。そのためには、しっかりとしたスケジュールを作る必要があります。ついダラダラしてしまう傾向があるなら、分単位で予定を組んで、それを常に実行できるように意識します。

そんなに勉強できないと思うかもしれませんが、医学部に合格する人は平然とこなしているのが現実です。偏差値50という状態であれば、さらに勉強時間を増やした方が良いくらいです。もちろん、いきなり長時間勉強に集中するのは難しいものです。そのため、最初は平日に3時間くらいは机に向かうようにして、休日も6時間以上は勉強する習慣を身に着けます。そして、毎週少しずつ時間を増やしていくようにします。次第に集中力が続くようになるでしょう。

2-4.医学部模試で定期的に学力チェック

自分の成長を見返すことや、弱点を正確に知ることで、受験勉強へのモチベーションを維持することができます。そして、自分を振り返る機会を作るために医学部模試を受けることが大切です。医学部模試を受けることで「今のレベルで、将来受ける学部にどれほど通用できるか?」や、「医学部を受験するという自覚が芽生える」などたくさんのメリットがあります。

医学部模試を受けるもう一つのメリットは、苦手な教科もしくは分野がはっきりすることです。医学部受験をパスするには苦手分野を作ってはいけません。というのも、合格するにはすべての教科で高得点を取ることが求められ、一つでも点数を落としてしまうと一気に合格のチャンスが減ってしまうからです。そのため、できるだけ早くから苦手な科目や分野を見つけて、徹底的に対策することが合格の秘訣です。

また、最初のうちは偏差値がぐっと上がってくるはずです。勉強時間を増やして学力が伸びたからです。しかしその後、伸び悩む時期が来ることもあるでしょう。そんなときに落ち込んでしまうと、勉強の質と時間が減ってしまいます。伸び悩みは多くの人に共通して起こることだという意識を忘れずに、悩まず努力を続けることが合格において肝心です。

2-5.医学部予備校に通う

勉強時間を増やすと同時に、勉強の仕方を変えることも重要です。偏差値が低いのは勉強不足だけでなく、勉強効率が悪いことも原因であることが多いからです。短期間で偏差値を上げるためには、医学部専門予備校に通うことはかなり大きな意味を持ちます。経験豊富な講師が弱点を分析し、志望大学に見合った集中的な対策をしてくれるからです。

また、真剣に努力を続けるためのモチベーション維持にも役立てられます。それは自分だけでなく周りのライバルが頑張っている様子を見たり、講師からのメンタル面でのサポートを受けたりできるからです。自分自身で抱えるものを少なくすることも受験生には大切になります。遠慮することなく使えるものは使っていきましょう。

3.まとめ

医学部に合格するには偏差値は60から65以上はないと厳しいとされていて、50くらいの偏差値だと相当な努力が求められます。しかし、真剣に受験に取り組み勉強時間を大幅に増やし、予備校に行くなどして勉強の仕方を変えれば見込みは十分にあります。諦めることなく努力を続けるようにしましょう。

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