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独学で医学部に合格できるのか?ポイントを解説
医学部に受かるためには出題科目の全てで高得点を取る必要がありますし、当然、応用力を問う高度な問題にも対応しなければなりません。そのため、医学部専門予備校で専門的な対策をしている学生が多くいます。しかし、予備校は費用がかかるため何とか独学で医学部合格を目指そうとする人もいます。果たして独学で医学部受験を成功させることができるのでしょうか? また、どんな学習方法を採るべきなのかを考察していきます。
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1.独学で医学部合格は可能なのか?
結論としては、独学でも医学部合格を目指すことはできます。実際に独学で医学部に入ったという人も毎年います。その割合としては、例年、全合格者の2%から3%くらいではないでしょうか。低い割合になりますが、独学では絶対無理だとは言えません
とはいえ、98パーセント程度は、予備校、特に医学部専門予備校に行くか専門の家庭教師に教わって合格しているので、独学での合格できる受験生は非常に少数と言えます。独学の方が合っているという人もいますが、現実としてはかなり難しく、合格者のほとんどが予備校などのサポートを受けているわけです。
2.独学のメリット
2-1. 金銭的負担が少ない
独学のメリットとして一番大きいのは、予備校などに比べ費用が安く安く済むことでしょう。独学にかかる費用は受験対策のテキストや情報収集用の雑誌などを購入する費用、模試を受ける費用くらいのものです。一方、予備校に通うとなると当然、授業料がかかりますし、通学の交通費も発生します。
また、私立大の医学部は学費が高い傾向にあります。それを踏まえ、医師になるまでの費用を少しでも削減するため、予備校の費用をカットする学生も散見されます。
いずれにしても、独学のメリットをお金の面で考えると、親の説得材料にできたり、受験の作戦の一部に組み込んだりなど色々な恩恵を受けられます。
2-2. 自分のペースを保てる
独学には、自分のペースで勉強を進められるというメリットもあります。
学生の中には、予備校に通いライバルの存在を気にして切磋琢磨できることをメリットと感じる人がいます。しかし、他の人がいると気になって勉強に集中できないと思う学生がいるのも事実です。「ライバルのことを気にしたくない」「自分で学習ペースを決めてこなす方が得意」「教わることが好きではない」と感じたことはないか自問してみましょう。当てはまるような場合は、自分でペースをきめ、周りを気にせず学習を勧められる独学はメリットになることもあります。
2-3. 学習環境を選びやすい
自分の好きなところで勉強できるのもメリットひとつです。自宅はもちろん、カフェや図書館などを使って好きな場所で勉強できます。同じところで勉強するよりも、たまに場所を変えた方が気分をリフレッシュできると考える学生もいますので、その点では自由度の高い独学は有利です。勉強する環境というのは、長期間の勉強が強いられる医学部受験にはとても大事な要素です。その日の気分に応じて環境を変えることで学習効率が上がる学生にとっては、独学にメリットがあります。
3.独学で合格する心構え
独学で医学部受験に合格するという難しいチャレンジを成功させるためには、「平均以上の点数を全教科で取れる学習をする」という心構えが重要になります。これを実現させるには、基礎固めを完璧にしなくてはなりません。当然のことながら基礎学力がないのに応用問題を解くことはできません。逆に、基礎が固まっていれば応用問題を解ける可能性さえあるのです。そのため、受験合格において基礎を完璧にすること重要なファクターになるのです。
同時に苦手な分野が何かをしっかりと自己分析して、早い段階で克服するように学習計画を組むこともポイントとなります。医学部受験では1科目でも大きく減点されると、合格の可能性が格段に下がります。得意科目の点数が高いからカバーできるとは思わず、バランスを重視した対策をすることが合格に欠かせない道となります。
4.独学で合格が難しい理由とは?
毎年独学でも医学部に入る人がいるのは事実ですが、合格者全体の中ではかなり少数です。どうして予備校に通っている人と同じような努力をしているつもりなのに独学だと合格するのが難しいのでしょうか?いくつかの点に分けて分析してみましょう。
4-1.受験情報の収集
何事も正確な情報をたくさんつかみ、その方法を基に最適な対策を練ることで成功の確率を高められます。特に医学部受験では情報戦となる傾向が顕著と言えます。特に私立大に多いことですが、受験科目に大学ごと指定があったり、問題数に対する試験時間が極端に多い少ないなど大学ごとにさまざまな違いがあります。また、同じ科目を扱いにおいても、各大学で傾向がかなり異なるものです。計算力を重視した問題が多い大学もあれば、思考力を問う捻った問題を出すところもあります。こうした情報は一般的に表に出ているわけではありません。また正しい情報を収集するにはその問題の分析だけでも多くの時間がかかります。
また、そもそもどの大学を受験するのかを決めるに当たっての、大学そのものの情報を集めるのにも苦労するでしょう。同じ医学部であっても得意とするジャンルや診療科目に差があるものですし、研究に強いのか臨床を重視しているのかといった方向性の違いも見られます。入学前に十分な下調べをしなかったがために、医学部に入学できても、自分が目指したい道とは違うという結果となってしまいます。
医学部専門予備校に通う学生は、単に質の高い授業や学習指導が受けることだけを目的として予備校を選んだわけではありません。医学部専門予備校では合格者やOBから過去問の情報を集めていたり、直接大学に問い合わせて大学そのものについての情報を集めているため、大学の特徴を調べる場所としても予備校を利用しているのです。また、ネット上の情報と違って、信憑性の高い毎年更新された情報を提供しているので、医学部専門予備校に通う学生は正確な情報に基づいて志望校選びができるのです。
こうした情報源を持っていない独学の学生は、情報収集のために多くの時間を費やすことになり貴重な勉強時間が奪われてしまいます。このような差により予備校生と学力の差が出てしまうことがあるのです。
4-2. 適切な対策が出来ない可能性がある
特に国公立大の二次試験や、私立大の試験に言えることですが、これらの大学にはそれぞれ特有の問題傾向を持っています。ですから、各大学に特化した対策をしないと合格ラインを超えて得点することはかなり難しいのです。基礎を知っているだけでは解くのがかなり難しい問題も多く、解き方の解説をしてもらうと同時に、類似問題を解けるような指導を受ける必要があります。こうした特化型の対策をしているのが医学部専門予備校なわけです。
他にも医学部にはひとりでは対策できない試験があります。それは面接と小論文です。医学部の筆記試験は高得点勝負になるため、合否のわずかな違いは面接と小論文で決まってしまうこともあります。そのため、医学部専門予備校では学力を身に着けるだけでなく、面接を本番さながらの環境で練習します。上手に面接ができるようになるには繰り返し練習が必要ですが、医学部専門予備校では面接練習にも専門のスタッフが対応します。大学によって異なる傾向がある面接や小論文のテーマについても長年のデータから分析し、それに合った対策を指導します。独学だとこのような対策ができないのです。学力については教科書や参考書を使いながらある程度の対策をすることもできますが、面接や小論文についての対策を教えてくれる外部の指導者や資料を見つけるのは難しいものがあります。
4-3. 合格に向けたスケジュールを立てることが難しい
受験科目の多い医学部において、科目ごとの学習ペースを決めるためにスケジュール管理はとても大切です。例えば、国公立大を受験するときは、共通テスト対策のために理系科目に加えて国語と社会を学習しなければなりません。しかし、国語と社会は二次試験で利用することが極端に少ないため理系科目とのバランスを考えながら勉強する必要があります。
このように、勉強を開始する前にあらかじめ科目ごとにバランスを考えてスケジュールを立てることが医学部合格のカギになります。しかし、受験が初めての現役生や、受験に失敗してしまった浪人生は、合格するためのスケジュールを立てる基準を持っていないため、ひとりで計画をたてることはとても困難です。
そこで医学部専門予備校では、医学部合格に導いた講師や、受験指導のプロに受験計画のサポートをしてもらいながら、各生徒に合った勉強計画を立てて合格率を上げています。医学部専門予備校の生徒は、独学の生徒よりも最短ルートで合格までの学習を進めているのです。そのため、独学の学生と予備校生との間に徐々に差がうまれ、予備校生の方が合格率が高いという結果になるのです。
5.医学部合格を目指すなら医学部予備校がおすすめ
以上で紹介したように、独学にはメリット、デメリットともたくさんあり、メリットだけを活かした勉強を自分一人の力ですすめていく必要があります。また、独学の合格率は圧倒的に低いのが現状です。そのため、合格の可能性を上げるためには医学部専門予備校に通うのがおすすめします。
まず医学部専門予備校は、当たり前ですが医学部受験を専門とする予備校だけあって、全国の医学部の試験内容や学校の特徴について、たくさんの情報を持っています。志望大学を絞り込むのに役立つだけでなく、その情報を分析して必要な対策を知ることができます。
また、講師のレベルが非常に高いのも特徴です。高度な指導ができるだけでなく、生徒一人一人に合わせたサポートをしてくれるのがメリットと言えるでしょう。それぞれの弱点を見極めて、どのように克服したら良いかを教えてくれます。また、学習スケジュールを個々の学力や志望大学にマッチさせて作り、受験まで無駄のないステップを踏んで行けるように助けてくれるのです。
6.まとめ
医学部に合格する人のうち独学で合格した学生は2~3%程度です。全く不可能なわけではありませんが、厳しい道のりとなるのは事実です。合格の確率を高めるためには、医学部受験に特化した医学部専門予備校に通うのがおすすめです。そのメリットをよく理解して、どのように勉強をしていったら良いかを考えましょう。
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