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医学部専門予備校寮のメリットや費用など解説
医学部受験は入試倍率も偏差値も高いため、非常に難関とされています。そのため、独学で受験対策をするだけではなかなか合格つかむこと難しいものです。多くの医学部合格者は、より効率的な学習をするために医学部専門予備校に通っています。医学部専門予備校は一般の予備校とは違うのか、その特徴を押さえると同時に、予備校寮の選び方についても考えてみましょう。
1.医学部専門予備校とは?
医学部専門予備校とは、医学部進学に特化した指導を行う予備校です。一般的な予備校よりも少人数で学習を行うことで、マンツーマンに近い指導を展開しています。
メリットとしては、質問しやすく学習効率がいいこと、集められた膨大なデータから受験対策を行えること、個人に沿った学習計画が設定されることにあります。
医学部受験は他の学部に比べて学生個人にかかる勉強の負担がおおきいです。そのため、勉強以外の負担を軽減して目の前の課題に集中することのできる環境を作っているのが医学部専門予備校になります。
デメリットとしては、学費が高いことが挙げられます。やはり、少数人数の予備校であることから生徒一人当たりにかかる費用はかなり高くなっています。
また、競争相手が少ないこともデメリットでしょう。少人数ゆえに2、3人の競争相手がさぼっていると予備校全体の雰囲気もだらけてしまいます。そのため、医学部専門予備校に入塾する際には予備校内の雰囲気を確認することが重要になります。
2.医学部専門予備校の寮を利用するメリットは?
このように、医学部合格の可能性を高める医学部専門予備校。しかし、自分の家から通えるところに校舎がないこともあるでしょう。また、志望大学に強い予備校を近くで見つけられないこともあります。医学部受験は大学ごとの差が大きいため、予備校を選ぶ際には志望大学に合わせた選び方をしなければなりません。こうした事情から、入塾したい予備校の寮に入ることもあるでしょう。
自宅から通学できないような遠い都市の医学部予備校に入塾する場合、自分でアパートを借りて住むという選択肢もあります。その方が時間を自由に使える気がするかもしれません。しかし受験生の中には、あえて寮に入るケースも多く見られます。というのも、寮生活を送ることでいくつものメリットが生まれるからです。もし、医学部専門予備校に通うことに決めたら、寮生活のメリットを知り判断材料にしましょう。
2-1.医学部専門予備校に通塾する時間が節約できる
自宅からかなり近いところにあるなら別ですが、離れたところに校舎がある場合、寮に入ることで通塾の時間を節約できます。医学部合格者は最低でも平日は5~6時間、休日は10~12時間以上勉強しています。そんなシビアな世界で通学に時間を使ってしまう時間というはとてももったいないです。もちろん電車やバスによる移動中でも勉強できないことはないですが、自分の部屋や自習室に比べ通学中は集中しづらい環境といえます。そこで、少しでも貴重な時間を確保するために、校舎から近いところに設けられている寮に入るのはとても有効なのです。
都市部に引っ越して予備校に通う場合、賃貸住宅を自分で借りることもできます。しかし、予備校の近くに良い物件を見つけられないこともあります。というのも、予備校の多くは通学のアクセスの良さを重視しているため、主要駅から徒歩圏内のとても立地条件に優れた場所に校舎を持つ傾向があるからです。その近くとなると、どうしても賃料が高くなってしまいます。もちろん、予備校が用意している寮が一般的な賃貸相場よりもずっと安いわけではありませんが、それでも、まとめて借り上げているなどの理由で、多少安めになっていることが多いです。同じ家賃で住むことを考えると、離れた地域に賃貸住宅を借りて移動時間をかけるよりも、より近い寮の方が有利になるわけです。
2-2.いつでも勉強に集中できる環境が備わっている。
寮生活のメリットは、なにより勉強にいつでも集中できる環境に身を置けることでしょう。都会に出てアパートなどに一人暮らしをすると、一人暮らしに慣れるまでのある程度の期間を要すること以外にも気持ちが落ち着かず友だちなどを家に招いたり、予備校帰りに寄り道など気晴らしが多くなったりしがちです。その点、寮に入ると同じ寮に住んでいる人が必死になって勉強している姿を見られるので、気持ちを引き締めることができます。また、友だちと遊ぶのではなく、同じ寮に住む仲間に勉強を教えてもらうこともできるのもありがたいことです。
寮によって異なりますが、食事を提供している寮もあります。自分で料理をせずに済みますので、その分の手間や時間を節約することができます。また、料理をすることが面倒になり外食ばかりになることや、下手をすると食事を抜いたりすることにもなりかねません。そうなると、体力が落ちたり病気にかかりやすくなったりすることもあるでしょう。受験を成功させるためには、長い期間高い集中力を保って勉強を続けなければいけません。たとえ数日でも寝込んで勉強できないことがわずかな差を生んでしまい、それが合否に影響することもありえるシビアな世界です。それだけに、健全な食習慣を保つことが容易な寮生活は予備校生の強い味方なのです。
食生活だけでなく時間の面でも規則正しい生活を送る助けとなります。多くの予備校では授業は朝から夕方までで夕方以降は自習時間となります。自分で管理しなければならない自習時間の使い方も学力に大きく影響します。一人暮らしだと自習時間の管理も難しくなます。時間にルーズな生活にならないように常に厳しい自己管理が必要です。
3.医学部専門予備校の寮の選び方
医学部専門予備校の案内を見ると、寮完備といった説明がなされているところが多いです。しかし、一口に寮と言ってもその実態には予備校ごとに大きな差があります。どんな点に注目したら良いかを解説します。
3-1.寮専用の自習室など学習環境が整っているか
寮に入るメリットは上記のように、充実した学習環境にあります。そのため、寮生だけが使える自習室があるかは重要なポイントと言えるでしょう。もちろん、予備校の校舎にも自習室が設けられているはずですが、たくさんの人が出入りするので気が散ってしまうこともあります。特に、学生が出入りする放課後の時間やお昼時、おやつ時などは予備校の自習室や老化がうるさくなり集中が切れてしまうことがあるでしょう。その点、寮専用自習室があれば出入りが少ないので気が散ることが少なく、長い時間勉強がはかどります。また、授業がない日にわざわざ校舎まで行かなくても、自習スペースを使えるのもメリットです。その分の移動時間を無駄にせずに済みます。
こうした学習環境が充実している寮は、予備校の紹介用ホームページなどで明確に自習室があることや、その写真を掲載しているものです。食堂を自由に自習のために使えるとしているところもあります。ただし、この場合利用時間に制限がありますし、集中しづらい可能性もありますので注意が必要です。
3-2.部屋は家具・家電完備しているか
それぞれの部屋に家具や家電が備え付けられている方が便利です。もし完備されていないと、引っ越してから自分ですべてを揃えないといけません。初期費用が結構かかってしまいますし、購入したり設置したりする時間が取られてしまいます。また、退寮する時に処分するのも意外に大変です。勉強に集中するためにも、最初から備えられているところの方が便利でしょう。
家具の確認をする際には、どんな家具、家電が用意されているかをチェックしましょう。家電でチェックしたいのが洗濯機です。寮によって全ての寮生が共有することもあれば、フロアごとに洗濯機が設置されているところもあります。中には、それぞれの部屋に付けられていることもあります。当然、それぞれの部屋に備え付けの洗濯機があるほうが便利です。
3-3.セキュリティ面
管理人が24時間体制で常駐しているのか、入り口はオートロックなのかといったセキュリティ面も確認しましょう。特に女性の場合は、外部の人が簡単に入れる建物でないかをチェックした方が安心です。セキュリティがしっかりしているところは、多少寮費が高くなる傾向もありますので、そのバランスを確認して決めましょう。
4.医学部予備校の寮の費用相場は?
寮の費用相場の平均は、年間100万円から150万円と幅があります。というのも、相場は立地条件によって変わってくるからです。やはり都市中心部に近いところほど費用は高くなります。また、食事付きかそうでないかによっても大きな差が出ます。他の要素としては、建物が新しいかどうかやバストイレなどの設備が部屋ごとにあるか共有かなどの違いもあります。さらに、予備校が直接管理している専用寮か予備校とは異なる会社が管理している提携寮かでも寮費に差が出てきます。
5.まとめ
自宅から遠いところにある医学部予備校に入るに当たっては、寮を利用する人も多いです。自分で賃貸住宅を借りるのに比べて、勉強に集中できる環境が整っているのが大きなメリットです。寮によって設備の充実度や安全性、住みやすさ、学費などの違いがありますので、より良い寮生活を送れて受験に有利になるようなところを選びましょう。
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