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合格する医学部受験生の夏休みの過ごし方を解説!
医学部合格を目標に受験勉強に励んでいる人にとって、夏休みをどのように過ごすかは非常に重要です。夏休み中に一気に学力をアップさせる人もいれば、夏休みということで気を抜いてしまい、ライバルに大きく差をつけられてしまう人もいます。「夏休みを制する者は受験を制する」とも言われるほどですので、ぜひ夏休みに突入する前に、夏休みの具体的な過ごし方をしっかり考えておきましょう。
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1.夏休みを過ごす際に準備すること
医学部合格において「夏休みを征すること」は重要になります。しかし、どうやって夏休みを征するかがわからないという人も少なくないでしょう。
夏休みを征するには、「夏休みに入ってからは努力を怠らない」という単純な方法ではなく、「夏休み前、夏休み中の学習準備が必要」なのです。そこで以下では、夏休みで受験を有利に進める学習準備を全て紹介するので是非参考にしてください。
1-1.夏休みに入る前に夏休みを想定した学習をする
これまで長時間の勉強に慣れていなかった人は、夏休みに入る前にぜひ試して欲しいことがあります。それは、土曜や日曜など一日中勉強だけして過ごしてみるのです。そんなハードな勉強を毎日続けることはできないと思っても、一日だけでも勉強漬けで過ごした日があれば、「自分も意外と長時間勉強できるのだ」ということを実感できます。
受験勉強とはそんな「実感」の繰り返しです。夏休みを最大限に活用するためにも、ぜひ夏休みに突入する前に一日中勉強する日を作って、長時間勉強する実感を自信に繋げてください。
1-2.自分の学力を見直して苦手分野などを洗い出す
夏休みの準備として一日中勉強できる自信を手に入れたら、実際に、夏休み中の計画を立てていきましょう。最初に考えることはなんといっても苦手分野についてです。医学部の合格を目指すなら、苦手な分野が存在すること自体が致命傷になり得ます。少し苦手かもしれない程度なら得意科目で何とかカバーできますが、不得意分野であっても、7~8割は得点できるようにしておくことが医学部受験において重要です。
しかし苦手分野や科目の中には、自分でも自覚していない苦手がたくさん潜んでいます。そこで、夏休みの準備としておすすめしたいのが、これまでの模試の見直しです。各項目を見直し、どこが弱いのかをもう一度確認してみましょう。自分ではそれほど苦手と思っていなくても、平均点より低い分野には特に注意が必要です。そここそが、わかっているつもりで実はわかっていない、「自覚していない苦手分野」と言えます。
「自覚している苦手」と「自覚していない苦手」の2つの苦手を洗い出して徹底的に改善できる時間を確保できるのは夏休み期間だけです。今まで落としてきた点数を全て拾い上げるようなイメージで自覚の有無に関係なく苦手を徹底的に探しましょう。
1-3.夏休み中の学習計画を立てる
夏休み中に集中的に取り組むべき苦手分野が洗い出せたら、いよいよ具体的な「学習計画」を立てます。計画をたてる際は、明確な目標を掲げ、それをどうすれば達成できるのかを考えましょう。
掲げる目標は、単に「苦手分野を克服する」という漠然としたものではなく、「具体的に」表しましょう。苦手分野の問題を一日に何問解くのか、一定の期間に得点率をどれだけアップするのかといった具体的な目標です。ただし、勉強したことが数値となって反映されるまでには当然、タイムラグがあります。したがって、短期間で実現が難しい目標や数値を掲げると、できなかったときの落胆だけが大きくなってしまいます。ある程度のタイムラグを見込んだ実現可能で、自分が達成感を得られる目標を考えましょう。そのためには計画を考えるときは、夏休みが終わるまでに達成したいこと、1週間単位でやること、1日単位でやることと、長期から短期まで期限を区切って考えましょう。
たとえば、「夏休み中に基礎を固め、この問題集を終わらせる」という大目標を決め、それを達成するために週ごとにどんなプランで学習を進めるのかを考えるという具合です。まずは、「この問題集を夏休み中に終わらせるために、1週間に◯ページ進める必要がある」とか「1週間に○分野進める」など大まかな目標を設定します。さらに、「1週間の目標を達成するために1日でどれだけ進めるか」を考えます。1日単位で達成する目標があると、それだけ達成感を得られる回数も多くなるので、夏休み中に高いモチベーションを維持しやすくなります。
学習計画を立てたら、計画表を壁などに貼っておくといいでしょう。いつも視界に入るところに置いておくことで、自分が目標到達までのどの地点にいるかが常に意識できるようになります。また、計画表を友だちと共有してもよいでしょう。周囲に公言した以上、サボるわけにはいかないという気持ちが強くなりますし、友だち同士良い刺激になって気が引き締まります。
しかし、現実にはなかなか計画どおり物事は進みません。しっかり考えて計画を立てたつもりでも、それが実行できない日もあるでしょう。特に、夏休みから本格的に受験勉強を始める人の場合、自分の勉強できるペースを把握できていないこともあって、最初のうちはどうしても計画が狂いがちになるものです。そういった計画のずれも考慮して、計画を立てる際はある程度の予備日を設定しておきましょう。例えば、月曜から土曜まで綿密に計画を立てるなら、日曜だけはフリーにしておきます。夏休みですからあまり曜日にこだわる必要はありませんが、予備日があると他の日にやり残したことがあっても、そこで取り返すことが可能です。せっかく立てた計画を大きく崩さないようにするには、最初から計画どおり進まないことも想定して計画を立てることが重要です。無理しすぎて自分を壊すことがないよう、常にモチベーション高く学習できる計画を模索してください。
1-4.一日の学習計画を立てる
夏休みという長期の目標に加えて、一日単位の学習計画を立てることも重要です。一日単位という短いスパンでやることを設定しておくことで、一日の始めにその日何をやらなければならないのかが明確になります。
具体的な学習計画は個々人によって違いますが、大切なのは、勉強以外の無駄な時間をどれだけなくすことができるかです。そのためには、具体的な計画を立てる前に、夏休みが始まったつもりで実際に一日勉強してみてください。その際、自分の一日の過ごし方を細かく記録しておきます。そして、翌日に振り返りながら、どこが無駄なのか、どうやったらその無駄をなくせるのかを考えましょう。例えば、休憩のために少しスマホを触って知らぬ間に30分以上たっているなんてことはありませんか。それは無駄な時間にあたります。このような時間は記録しておかないと自分の無駄を自覚できません。一日の計画を正確に立てるためにも無駄な時間を把握しましょう。
また、一日の学習計画を立てる最大のメリットは遅れに気づけることにあります。受験勉強を始めて最初に直面する問題は計画通りに勉強が進まないことでしょう。一日でやりたいことのすべてが達成できるということは稀なのです。しかし、一週間という長いスパンで計画を立てると、次の日の勉強時間の配分を調整することで一日の遅れを取り戻すことができるのです。つまり、日々の遅れに気づくことで全体の遅れはカバーできるのです。
2.基礎力が医学部合格のカギ⁉
医学部合格の秘訣は「基礎的な問題を完璧に解ける能力」にあります。
多くの受験生は、医学部に合格するためには難問が解けなければならないと考えています。しかし、実際の入試問題で難問は、国公立の場合は5問中1問程度、私立の場合は4問中0~0.5問程度になります。国公立の場合は記述ですので部分点がありますし、私立に至ってはスピード勝負ですので、ぱっと短時間で考えて解けない問題は捨て問として扱っても合格点に乗ることができます。つまり、医学部受験において難問を解ききる力を身に着けることより、基礎問題で落とさないことの方が重要なのです。
また国公立大学の場合、大学入学共通テストもあります。基礎的な問題を完璧にして、共通テストで高得点を取れば国公立合格の可能性も跳ね上がります。基礎だからと軽んじることなく徹底的に対策をしてください。
3.医学部予備校の夏期講習に通う
夏の過ごし方、浪人生活の計画を一人で立てられない人、計画を立てても計画どおり実行できない人は、医学部専門予備校の夏期講習に通塾すると合格の可能性をぐっと高められます。医学部専門予備校の多くは、大手予備校と違って少人数制の講義形式を採っています。大教室の集団講義では眠くなることもありますが、マンツーマンに近い少人数の講義なら常に気を引き締めて集中できます。それに、医学部受験に精通しているため、志望校に合格するための勉強法、苦手分野の克服方法、勉強計画の立て方まで、幅広く相談に乗ってくれるでしょう。
もちろん夏期講習に通うだけで、自動的に成績が上がるわけではありません。講義には予習して臨み、講義後はしっかり復習して不明点を残さないようにすることが大切です。その意識でしっかり臨めるなら、医学部予備校の夏期講習は実りあるものになるでしょう。
4.まとめ
夏休みは医学部受験の天王山と言われるほど重要な期間です。この期間を利用して長時間勉強する習慣をしっかり身につけましょう。また、苦手分野の克服と基礎固めを集中的にできる最後の機会でもありますので、学習計画を立て、気を抜くことなく過ごせるようにしてください。必要なら、医学部専門予備校の夏期講習も検討しましょう。
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