2024.09.05更新日

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医学部合格するためにいつから塾に入塾すればよいのか?

医学部受験をパスするためには、かなりレベルの高い学力が必要となります。そのため、中学や高校における授業に加え、校外での追加学習をする受験生が大多数です。その選択肢としては塾と予備校があります。それぞれにどんな違いがあるのかをチェックして、どこで勉強をするかを決めましょう。塾に通う場合は、いつから通うのか、どの塾が医学部受験に適しているかを考える必要があります。

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1.塾と予備校って何が違うの?

1-1. 指導方針

塾も予備校も運営者によって異なる指導方針を取っているため、違いがあまり存在しないところもあります。とはいえ、一般的な特徴として考えると、まず対象とする生徒の範囲が異なります。塾の場合は中学生や高校生といった現役生をメインとして募集しています。一方で予備校は受験をする人であれば誰でも良いです。予備校では現役生と浪人生を募集していることが多いです。このような一般的な特徴により、塾と予備校では校内の雰囲気も大きく異なります。

予備校は浪人生も在籍しているため年齢層が高く、生徒それぞれが独立して行動していることが多いです。一方、塾は現役生だけもしくは中心なので、同じ学校から通っている人も多いため、仲間同士で和気あいあいとしている姿も多々見られます。

また、指導の内容も異なります。塾は基本的に学校の勉強の補助、つまり基礎学力の向上を目的としています。そのため、授業は学校の授業をよりかみ砕いて分かりやすくした内容が多くなります。一方で予備校は、受験生は当然ですが、それ以外の学年であっても、受験対策に焦点を合わせています。共通テストなどに出てくる試験の傾向を重視し、問題を解く力を知識や考え方の面で育てていきます。もちろん、基礎学力の向上も行いますが、あくまでも受験対策につながるポイントを取り上げていくことになります。

1-2. 授業形態

授業の形態としては、塾の場合グループ授業が多く見られます。学校の授業と似た形で、問題を出してその場で解かせたり、何か生徒側から質問があればそれに答えたりします。予備校は少人数クラスを特徴としています。グループ授業を行う予備校ももちろんありますが、ほとんどが塾に比べ少人数で設定されており、個別指導を売りにしていることもあります。もちろん、塾にも個別指導をするところもありますが、予備校よりはその割合が低めです。

1-3. 講師の質

塾講師の質は、それぞれの塾で大きく異なることがあります。経験も実績も豊富なプロ講師が担当するところもあれば、大学生などの学生がアルバイトとして担当しているケースもあります。これは、指導する内容やレベルによって変わってきますが、どの講師に担当してもらえるかどうかで教育の質が変わってきてしまう面もあります。一方で、予備校は受験対策に特化しているため、指導スキルの高い講師が教えてくれることがほとんどです。特に医学部受験においては、長期間に及ぶ指導経験と合格実績を兼ね備えた講師が担当していることも多く、講師の質を売りとしている予備校も少なくありません。

1-4. 学費

学費で比較してみると、平均して塾の方が安く設定されていることが多いです。予備校は基礎学力というよりも受験対策特化型ですので、その分優秀な講師を多く揃える必要があるため学費も高くりがちです。とはいえ、予備校でも自分が受けたい科目を絞り込むことによって学費を下げられることもあり、どの予備校でどのくらいの指導を受けるかによってもかかる学費も変わってきます。

2.塾に通うメリットは?

こうした違いを踏まえて、塾のメリットを生かした活用法を取ることもできるでしょう。塾は基礎学力を高めるための場ですので、まだ具体的に志望大学が決まっていない状態でも志望校対策を行うわけではないので基礎固めとしてのメリットが大きいです。ハイレベルな医学部受験でも、やはり中学や高校で学ぶ基礎学習は合否を分けるファクターですので、塾に通うことで本格的な受験対策をする備えをしておけるわけです。

また、塾は全体的に講師と生徒との距離感が近いのがメリットです。現役生が集まっているため、講師も生徒と親しくしやすい環境にあるからです。また、塾は校舎全体の人数が少なめとなっているものです。そのため生徒間の距離が近く、授業中でも質問をしやすいですし、授業後に講師に近づいて気軽に尋ねやすい環境にあります。授業そのものだけでなく進路についての相談もしやすいので、志望大学を絞り込む時にアドバイスを求めることができます。

細かく補習や期間限定のコースをたくさん設けているのも、塾のメリットです。夏期講習を教科別に設けて、一気に苦手教科を克服できるようにしています。また、科目の特定のジャンルについての臨時コースを実施することもあります。たとえば、英語のヒアリングコースや、単語力強化コースなどを設けて、一つの分野に絞った対策をしているところもあります。個人的に伸ばしたい分野について集中して取り組めるのがメリットです。

3.医学部に現役合格するためにいつから塾に入塾すればよいのか?

塾のメリットは、上記のように基礎固めを徹底して行う点です。このメリットを生かすためには、できるだけ早く入塾した方が良いでしょう。そうすることで、本格的に医学部受験に取り組むようになった時に、すぐに応用力強化に取り組めるからです。もし、中学生であっても将来医師になりたいという思いがあるなら、その時点から入塾するのは先々の受験勉強を有利にするのに役立ちます。

また、学校での勉強とは別に塾で学習することで、毎日長い時間勉強する習慣を身に着けるのに役立ちます。医学部に合格するためには、一般的に5,000時間を超える勉強時間の蓄積が必要とされています。高校生の高学年になってから急にたくさんの勉強時間を取り分けるのはかなり大半です。生活のリズムを合わせるためも、集中力を維持するのにも早いうちから長い時間勉強する日々を普通のものとした方が有利になります。

上記のように、医学部専用の塾でなくても、総合的な学力向上を目的とした塾に受験シーズン前から通うのは理に適っています。どちらの種類の塾でも、できるだけ早く入塾することが、医学部合格の近道となるわけです。

4.塾選びのポイントは?

全国にたくさんの塾が存在し、それぞれに異なるカリキュラムや講師陣、得意分野があります。特に医学部に入ることを目標として塾を選ぶのであれば、慎重に選ぶ必要があります。その際に、どんなポイントに注意したら良いか押さえておきましょう。

4-1. 通塾しやすい立地

早いうちから塾に通うのであれば、通いやすい立地が大切です。長く通うことになりますので、毎日の通塾に時間や交通費がかかると本人も家族も負担となってしまうからです。塾に通うとどうしても帰宅時間が遅くなり、暗くなってからの帰宅が多くなります。特に中学校のうちから塾通いをするのであれば、行き帰りの安全性を考慮する必要があります。親が送り迎えをするのであれば、毎日続けられるかも考える必要があるでしょう。

また、通塾に時間がかかると、それだけ勉強時間が減ってしまうことを意味します。いくら評判の良い塾だとしても、通塾のせいで勉強時間が明らかに少なくなるのであれば本末転倒です。やはり勉強時間と学力はしばしば比例の相関がありますので、塾の質と勉強時間の確保のバランスを取ることが大切です。特に中学や高校の低学年だと、学校行事や部活動などで余計に時間が取られます。少しでも勉強時間を増やせるように、塾選びにおいても移動時間が無駄にならないかを考えるようにしましょう。

通いやすさは、自宅からの近さだけでは測れません。高校に通うようになると、中学よりも遠くに行くことが多くなります。塾も自宅からの近さではなく、高校からの近さを基準にして考えることができます。学校帰りに立ち寄りやすいのであれば、自宅から距離があっても問題ないでしょう。特に大手の塾は駅から近いところに校舎を構える傾向がありますので、交通機関を上手に使えば通塾が負担になることがありません。

4-2. 自習室などの学習環境の充実

自宅で勉強しようと思っても、テレビやスマホ、ゲームなどのせいでなかなか勉強に集中できない人もいます。そんな学生は、塾に残って自習ができると効率的です。自習室だと余計なものがないですし、周りの人たちも勉強に集中しているので学習に良い環境となります。そのため、塾を選ぶときは自分の環境の良い自習室が整っているのかを確認しましょう。

自習室以外にも、講師が待機しているスペースに生徒が入って行けて、質問ができるかも確認すると良いです。自習をしていて、もしくは授業の後に疑問点が出てくることはよくあります。講師にすぐに質問できる場があれば、疑問を後に残さずに着実に知識を高めていけます。

4-3. 塾の雰囲気

塾に通う生徒の傾向や講師によって、雰囲気は大きく変わります。あまり勉強に本腰を入れておらず、親に言われたから来ているだけという生徒が多い塾があるのも事実です。また、アルバイトの講師が多く入れ替わりが激しいところも見られます。そのような場合は、勉強に集中できずダラけた雰囲気が漂う恐れもあります。こうした雰囲気は生徒に知らず知らずのうちに影響を与えるものですので、勉強に打ち込める空気となっているかをチェックするのは大切です。

この点では、やはり医学部特化型の塾を選ぶのがベストです。医学部を志望する学生のみで構成されていますので、お互いに切磋琢磨する空気が生まれます。また、自習室などでも真剣に勉強している人が多いので、自分も頑張らなければとモチベーションを高められるのです。しかし、競争が多い環境ではストレスを感じてしまう学生がいること事実です。自分に合った雰囲気なのかは、自分の目で確認して塾選びをしましょう。

4-4. 合格実績

塾選びをするポイントには合格実績があります。合格実績の高い塾は、講師のやる気もあり塾全体の雰囲気がいい傾向にあります。また、塾の卒業生からのコメントを聞くことができるため、志望校へのアドバイスを求めることができる場合もあります。

しかし、合格実績をごまかしている塾が存在していることは否定できないため、入塾の前に去年度の合格実績を入念にチェックしましょう。

5.まとめ

塾は、志望校は決まっていないが、難関大学に合格したいと早くから志している学生にはとてもメリットが大きいです。完璧な基礎固めは、志望校対策に本腰を入れるときに大きく役立ちます。また、早いうちに勉強習慣をつけることは難関大学への合格率をぐんと伸ばします。ぜひ入塾して将来の夢を叶えましょう。

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